ARC110-E Shorten ABC 解法メモ
公式解説と若干違う解法だったのでメモしておきます
解法
まず公式解説と同様に A,B,C をそれぞれ 1,2,3 に対応させます。このとき、1 xor 2 = 3、1 xor 3 = 2、2 xor 3 = 1 なので、操作は隣接要素をその xor に置き換える操作と言い換えられます。(ここまでは公式解説と同じです)
次に、累積 xor を取ります。 とします。こうすると、操作は以下のように言い換えることができます。
- かつ であるような を選び、 を列から消去する。
この結果できる列を数え上げれば良いです。これは、消去しない要素を選ぶ、即ち部分列の数え上げと捉えることができるため、部分列 dp の要領で、以下のような動的計画法で数えられます。
- 番目の要素まで考えて、最後に を消去せずに残すような部分列の取り方の総数。
ただし、部分列dpと同様に、最終的な列を決めたとき、残す文字は可能な限り先頭のものを選ぶことにします。 からの遷移を考えます。次に取る値を とし、 であって であるもののうち、最小の値を とおきます(そのような がない場合は遷移しません)。
- のとき : まず、 なので、 の隣接項は互いに異なります。すると、 が分かります。このとき、どのような消去手順を取っても最終的に と に挟まれた値を消去できないことは明らかなので、遷移不能です。
- のとき : 必ず遷移できます。これは、 を満たす全ての に対して、 であるので、必ず の手前の値を消去できるためです。
以上より、この dp は で全て計算できます。
最終的な答えを求めます。明らかに、末尾の値は消去不能なので、残る部分列の末尾の値は であることがわかります。 先ほどの部分列 dp のルールから、末尾が である部分列の総数とは、 であるような全ての に対する の総和として求まります( のとき、 が末尾のパターンを数えないように注意)。
というのは半分嘘で、仮に消去不能なために必ず が 個以上は残る、というような場合には 番目以降の値しか足しあげてはいけません。 しかし、実際にはこの制約が生じるのは が全て同じ文字からなる場合のみです。これは、
- もし に 以外の値が2種類以上含まれていた場合、全ての文字が消去できる。
- が2種類しか値を含まない場合、隣接項が異なることから、 は 01010101010...のようになっていて、これは の文字が全て同じ時に他ならない。
というように示すことができます。よって、予め が全て同じ文字の場合は 1 を出力し、それ以外は上記の計算によって正しい答えが求められます。
提出(C++)
備考
結局最後の答え足しあげパートで公式解説っぽいことをしているので遠回りな気もしてきました(?)